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「清潔」があなたを殺す。土と発酵が救う現代病【『GO WILD』2/3】

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我々は「除菌」しすぎている

スーパーに行けば入り口でアルコール消毒、食卓には除菌スプレー、ハンドソープには「薬用」の文字。現代社会は「菌」を徹底的に排除することに血道を上げている。 まるで、菌がいない世界こそがユートピアであるかのように。だが、ジョン J. レイティ博士の著書『GO WILD』は警告する。この過度な清潔志向こそが、アレルギー、自己免疫疾患、そしてうつ病といった現代病の温床になっていると。

人類の歴史の99.9%において、我々は土にまみれ、動物と共に眠り、発酵した(腐りかけの)食物を食べてきた。 私たちの体、特に腸内には人類の全人口をはるかに上回る100兆個もの細菌が住み着いている。彼らは単なる寄生者ではない。食物を分解し、ビタミンを合成し、免疫システムを教育し、さらには脳の幸福物質(セロトニン)の90%を作り出す、かけがえのない「パートナー(旧友)」なのだ。脳腸相関というやつだ。

「旧友」を虐殺する現代食

しかし、現代の生活様式はこの「旧友」たちに対するジェノサイド(大量虐殺)に他ならない。 抗生物質の乱用は、悪い菌だけでなく良い菌も無差別に殺戮する。保存料まみれの加工食品は、腸内の生態系を砂漠化させる。そして何より、精製された砂糖と小麦(グルテン)は、特定の悪玉菌だけを暴走させ、腸壁に穴を開ける(リーキーガット症候群)。

結果として何が起きるか。免疫システムは敵を見失い、自分自身や無害な花粉を攻撃し始める(アレルギー)。腸からの幸福物質の供給が止まり、脳は慢性的な不安に襲われる(うつ病)。 私たちが「衛生的で便利」だと思って食べているコンビニ弁当やファストフードは、実は体内環境を破壊する兵器なのだ。

発酵食品という「援軍」

失われた腸内の多様性を取り戻すために必要なのは、高価なサプリメントではない。最も強力な武器は、古来より人類が受け継いできた「発酵食品」だ。 日本酒造りの現場を見ればわかるが、目に見えない微生物たちの働きは神懸かっている。麹菌がデンプンを糖に変え、酵母がそれをアルコールに変える。この複雑怪奇なリレーこそが生命の本質だ。

ヨーグルト、キムチ、味噌、醤油、チーズ、すんき、そして納豆。これらは単なる保存食ではない。生きた菌(プロバイオティクス)とその餌(プレバイオティクス)を体内に送り込むための「輸送カプセル」だ。 毎日の食事にこれらを取り入れることは、荒廃した腸内という畑に、再び種を撒き、肥料をやる行為に等しい。

台所に「野生」を取り戻す

もし、あなたが本気で心身の不調を治したいと願うなら、最強のソリューションを提案しよう。 自宅で「ぬか漬け」を始めることだ。

ぬか床は、まさに微生物の小宇宙(マイクロバース)だ。毎日手を入れてかき混ぜることで、常在菌とぬか床の菌が交流し、あなただけの独自の生態系が育っていく。 スーパーで売っている「発酵風」の浅漬けではない。本物の乳酸菌が生きて呼吸しているぬか漬けを食べるのだ。 泥臭い? 面倒くさい?臭い? その通りだ。だが、その「野生の手触り」こそが、清潔すぎて弱りきったあなたの心身を、内側から野生化させ、蘇らせてくれるはずだ。

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