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なぜアイスに「細菌の粘液」が入っているのか? 溶けないソフトクリームの恐怖【『不自然な食卓』2/6】

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「ミルク味」のサラダ油

コンビニのアイス売り場で、パッケージの裏側を見たことがあるだろうか? 日本のアイスには法律で決まった3つのランクがある。「アイスクリーム」「アイスミルク」、そして「ラクトアイス」だ。 この中で最も安く、最も多く売られているのが「ラクトアイス」だ。だが、その成分表のトップに来るのは「乳製品」ではない。多くの場合、「植物油脂」、つまりパーム油やサラダ油だ。

私たちは「濃厚なミルクの味」だと思って食べているが、実は「冷やして固めた甘い油」を食べているに過ぎない。本来、水と油は混ざり合わない。だが、強力な乳化剤と攪拌技術を使えば、油を微細な粒子にして水の中に分散させ、白く濁った「ミルクのような液体」を作ることができる。これがラクトアイスの正体だ。

細菌の「粘液」でトロミをつける

油と水を混ぜただけでは、あの滑らかな口溶けは生まれない。そこで登場するのが、『不自然な食卓』の著者クリス・ヴァン・トゥレケンが「スライム」と呼ぶ「増粘多糖類(キサンタンガムなど)」だ。 名前だけ聞けば科学的だが、その正体は、キャベツなどを腐らせる植物病原菌をタンクで培養し、その菌が吐き出すネバネバした粘液を精製したものだ。

言葉を選ばずに言えば、私たちは細菌由来の増粘剤でトロミをつけられた油を、「なめらかなクリーム」だと錯覚して舌鼓を打っていることになる。もちろん衛生上の問題はないが、本来のレシピ(牛乳、卵、砂糖)には絶対に存在しない「異物」で、食感を偽装している事実に変わりはない。

脳を騙す「偽りのコク」

なぜ企業はこんな手の込んだことをするのか?答えはシンプル、「コスト」だ。 本物の生クリームやバターは高い。だが、植物油と添加物を使えば、数分の一のコストで「コク」のようなものを再現できる。 私たちの脳は、この油と粘液の組み合わせを「高カロリーな栄養(脂肪)」だと誤認し、快楽物質ドーパミンを放出する。しかし、実際に胃に入ってくるのは、栄養のないエンプティ・カロリーと添加物の塊だ。脳は混乱し、「もっと栄養をよこせ」と指令を出し続ける。これが、安物のアイス(ラクトアイス)を、満足感がないまま食べ続けてしまうカラクリだ。

「種類別:アイスクリーム」を選ぶ

すべての加工食品を否定するわけではないし、予算もあるだろうし、何を食べるかは各々が考えることであるが、せめてアイスを選ぶ時は、パッケージの「種類別」を確認してほしい。 そこに「アイスクリーム」と書かれているものを選ぼう。それは乳固形分と乳脂肪分が豊富に含まれている証拠だ。 せっかく食べるのならば、『ハーゲンダッツ』をいかがだろうか。成分表は「クリーム、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄」。以上だ。

わけのわからないカタカナは一切ない。ここにあるのは、素材への誠実さと、誤魔化しのない直球勝負だ。もちろん値段は高い。だが、サラダ油とスライムで増量された巨大なカップを食べるより、小さくても本物の素材で作られたアイスを味わう方が、心も体も、そして脳も満たされるはずだ。量より質。それが、不自然な食卓から脱出する第一歩だ。

ちなみに、アイススプーンはトーダイ『すくいやすい アルミアイススプーン』がおススメだ。

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