あなたの投票先は0.1秒で決まっている。顔という「独裁者」の科学【『選択の科学』1/3】
理性か、本能か
私たちは信じている。自分は政策を吟味し、実績を調べ、理性的判断に基づいて投票先を決めていると。だが、プリンストン大学の心理学者アレクサンダー・トドロフ教授の研究は、その自負を粉々に打ち砕く。トドロフは被験者たちに、全く知らない選挙区の候補者2人の顔写真をわずか0.1秒だけ見せ、どちらが有能そうに見えるかを尋ねた。結果はどうだったか。その瞬時の直感だけで、実際の選挙結果を約70%も的中させてしまったのだ。
0.1秒。それはまばたきする間もない時間だ。政策を読む暇などない。つまり、私たちの脳は思考するよりも早く、視覚という古い回路を使って、リーダーとしての適性を勝手にジャッジしていることになる。選挙ポスターの前で腕を組んで悩んでいるつもりでも、実は脳内ではとっくに勝負がついている。私たちは理性で選んでいるのではない。顔という独裁者の命令を、後付けの理屈で正当化しているに過ぎないのだ。
「見た目」はバイアスではなく「情報」
この事実をルッキズムだと嘆いても意味がない。シーナ・アイエンガーアイエンガー教授が『選択の科学』で説くのは、もっと冷徹な現実だ。人間は進化の過程で、相手が敵か味方か、有能か無能かを一瞬で見抜く能力を磨いてきた。顔の左右対称性、肌の色艶、顎の強さ。これらは健康と遺伝的強さを示す生物学的シグナルであり、脳にとっては言語情報よりも遥かに信頼度が高いデータなのだ。
だからこそ、ケネディは大統領選のテレビ討論会で、青白い顔をして汗をかいていたニクソンを圧倒した。ラジオで聞いていた人々はニクソン優勢と感じたが、テレビを見ていた人々はケネディの勝利を確信した。中身を見てくれと言うのは、予選敗退者の言い訳に過ぎない。人生という選挙戦において、中身を見てもらうステージに立つためには、まずこの残酷な0.1秒の予選を突破しなければならないのだ。
肌が発する「有能さ」のシグナル
では、生まれつきの顔立ちが全てなのか。そうではない。トドロフの研究をさらに深掘りすると、有能さと相関があったのは、整った目鼻立ちよりも、むしろ活力(Vitality)を感じさせる肌の状態だったことがわかる。疲れた顔、青白い肌、目元のクマ。これらは不健康イコール無能という誤ったシグナルを相手の脳に送り、あなたの能力が正当に評価される機会を奪う。これはあまりに大きな損失だ。
私たちは、日々誰かに選ばれる立場にある。上司に、顧客に、あるいはパートナーに。その全ての場面が、小さな選挙戦だ。政策(中身)を磨くのは当然だ。だが、その中身を見てもらうためのポスター(顔)が破れていては、誰も足を止めてくれない。プレゼンテーションの資料をピクセル単位で修正するように、自分自身という一番のメディアを修正することは、現代における必須のビジネススキルと言える。
0.1秒の予選を突破する「修正」技術
これを防ぐために、現代の男が持つべき武器がある。『ウーノ(uno) フェイスカラークリエイター(BBクリーム)』だ。誤解しないでほしい。これは化粧をして美しく見せるためのものではない。マイナスをゼロに戻す修正のためのツールだ。洗顔後の肌にこれを薄く塗るだけで、クマや青ひげ、肌の赤みが自然に補正される。塗った感はないのに、鏡の中の自分は明らかに元気で有能そうに見える。しかも日焼け止め成分も入っており、続ければ色白感も出てくる。
BBクリームを塗るという行為は、ナルシシズムではない。スタイリング剤で髪の毛を整えることと同じだ。相手に対する私は準備ができているというプレゼンテーションであり、自分の能力を正当に評価させるための戦略的投資だ。0.1秒の勝負で不戦敗にならないために。肌というキャンバスを整え、対人関係の投票箱に自分という一票をねじ込め。