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「ありのままの自分」はバグだ。初期設定を捨て、最強のアバターを「実装」せよ【『権力(POWER)に翻弄されないための48の法則』6/6】

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「初期設定(デフォルト)」のまま生きるな

世の中には「ありのままの自分を大切にしよう」という甘い言葉が溢れている。エンジニアリングの視点で言えば、これは「初期設定(デフォルト)のままシステムを運用しろ」と言っているのと同じだ。セキュリティは脆弱で、パフォーマンスは低く、誰からも操作されやすい無防備な状態である。

『権力に翻弄されないための48の法則』の著者、ロバート・グリーンは、第25の法則で「自らを再創造せよ」と説く。親、教師、会社があなたに勝手に割り振った「NPC(脇役)の配役」に従う必要はない。他人の脚本通りに生きることは、他人の人生の背景モブになることと同義だ。権力を握る者は、自分というキャラクターを、自らの意思でゼロから「実装(コーディング)」し直している。

「仮面」がカリスマを創り出す

歴史を動かした英雄や、伝説的なアーティストたちは、このセルフプロデュースの天才だった。 例えば、音楽界の帝王マイルス・デイビスやエルトン・ジョンにとって、ステージごとに異なるサングラスは単なるファッションではなかった。それは、日常の自分を切り離し、「畏怖されるべきアイコン」へと昇華するための変身スイッチだ。

彼らがアイウェアというフィルターを通すことで放つ「不可侵なオーラ」は、実力を何倍にも増幅させ、観客を熱狂させた。この「仮面」による演出は、他者からの見え方を変えるだけでなく、自分自身のテンションを「プロフェッショナル・モード」へ一瞬で切り替えるための強力なトリガーになる。

顔というUIを「眼鏡」でハックせよ

内面を書き換えるのは時間がかかるが、外見というユーザーインターフェース(UI)の変更は一瞬だ。グリーンは「目立つスタイルを持て」と言う。そこで我々が採用すべき最も手軽で強力なデバイスが、やはり「アイウェア(眼鏡・サングラス)」である。

視力が良くても関係ない。伊達メガネやカラーレンズでいい。顔の中に「異物」を置くことで、あなたの印象は強制的に書き換わる。昨日までの「気弱な平社員」も、重厚なフレームを目元に置くだけで、「思慮深い戦略家」へとクラスチェンジできる。眼鏡は単なる医療器具ではない。それはあなたの「素の表情」を隠し、演じたい自分を投影するための「ペルソナ(仮面)」なのだ。

例えば、ニューヨークのメガネフレームメーカーの老舗『MOSCOT(モスコット)』の傑作「LEMTOSH(レムトッシュ)」は、知性と力強さを同時に演出できる象徴的なアイテムの一つだ。数多くのセレブ、俳優、ミュージシャンも愛用している。こうした物語のある大定番フレームを顔に乗せることで、あなたは「ただ者ではない」という錯覚を周囲に与えることができる。

正解なき「試行錯誤」が、あなたを再創造する

もちろん、眼鏡に「これさえ掛ければ正解」という万能な答えはない。 フレームの太さ、レンズの色、形。自分に合う・合わない、気に入る・気に入らないは、実際にいくつも試して、鏡の中の自分と対話していくしかない。エンジニアがテストとデバッグを繰り返してシステムを最適化するように、あなたも自分の顔というインターフェースを執拗に調整し続ける必要がある。

少し濃いめのカラーレンズを入れれば、相手からこちらの視線の動きを隠す「情報遮断」の効果も得られるだろう。

はたまた、会議中、フレーム越しに無言で相手を見つめてみろ。相手は勝手に「何か深い意図があるに違いない」と勘違いし、萎縮するかもしれない。

「自分らしさ」という檻を壊せ。あなたというマシンの性能を最大化する「仮面」を求めて試行錯誤を繰り返し、なりたい役を堂々と演じ始めろ。

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