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「作家」になりたいのか、「書きたい」のか。名詞を捨てて動詞で生きろ【『Keep Going』3/3】

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「肩書き」という名の墓標

私たちは「何者か」になりたがる。「作家」「起業家」「インフルエンサー」。そうした名詞としての肩書きを手に入れれば、人生が上がりになり、周囲から認められると信じている。だが、オースティン・クレオンは著書『Keep Going』で、この「名詞への執着」こそが、クリエイティビティを殺す最大の毒だと警告する。

「名詞」は、過去の栄光の結果に過ぎない。あなたが「作家」と呼ばれたとしても、今日何も書いていなければ、それはただの空っぽのラベルだ。逆に、名詞を守ろうとすると、失敗を恐れ、批判を気にして、手足が動かなくなる。名詞はゴールではなく、あなたの自由を奪う墓標なのだ。

大切なのは「動詞」だけだ

クレオンの解決策は極めてシンプルだ。「名詞を忘れろ。動詞をやれ(Forget the noun, do the verb)」。

「画家」になろうとするな。「描け」。「作家」になろうとするな。「書け」。 名詞は他人が決める評価だが、動詞はあなたが今すぐに実行できるアクションだ。動詞に集中している限り、あなたはスランプにもならないし、他人の評価に傷つくこともない。ただ手を動かし、日々の営み(動詞)を積み重ねること。それだけが、あなたをどこか遠くへ連れて行ってくれる。生きている限り、完成などない。あるのは「続ける」という動詞だけだ。

「ごっこ遊び」をやめて手を動かせ

SNSのプロフィール欄を飾ることに時間を費やすのは、もうやめよう。それは「クリエイターごっこ」だ。本物のクリエイターは、自分が何者であるかを語る暇があったら、何かを作っている。

子供を見てみればいい。彼らは「お絵描き屋さん」になりたいわけではない。ただ夢中で「描いて」いるだけだ。その純粋な没頭する(動詞)を取り戻せ。誰かに認められるためではなく、手を動かすこと自体の喜びのために。結果として後から名詞がついてくるかもしれないが、その頃にはもう、あなたにとって肩書きなどどうでもよくなっているはずだ。

1日1ページ、動詞の痕跡を残せ

動詞を続けるための最高の伴走者として、私は「ほぼ日手帳」を提案する。この手帳には、「今日あなたが何者だったか」を書く欄はない。あるのは、1日1ページの広大な空白だけだ。トラベラーズノートやモレスキン等も良いが、こうした用途・目的には「ほぼ日手帳」がやはり良い。

ここに、今日考えたこと、描いた落書き、貼ったチケット、書いた文章。それら全ての「動詞の痕跡」を叩きつけろ。真っ白なページが埋まっていく快感は、SNSの「いいね」よりも遥かに確かな手応えをくれる。誰に見せるわけでもない、あなただけの動詞の集積。1年後、分厚くなった手帳を見返した時、そこには「何者か」になろうとして足掻き、それでも手を動かし続けた、生々しいあなたの記録が残っているはずだ。

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